書籍情報
心寄せ合う命のアロマ: ~親と子の介護・看取り・死にゆく人への愛し方~
書籍概要
アロマオイルの一滴が介護の現場に風を入れる。
ラベンダーオイルを2滴、手足に塗りゆっくりとマッサージを始めると、長年に悩み、握りしめた力を緩めることができなかった男性の腕先が、ほんの数分で緩み、開き、脱力する。首筋にやさしくラベンダーオイルを染み込ませていくと、表情は和らぎ、肩の力がすっと抜けていく…。
アロマのトリートメントは祈りと願い。「この方が幸せであるように」「この方が心穏やかに今夜眠れますように」という想いが届いた瞬間です。
植物のパワーに力を頂くのは、介護される側ばかりではありません。目の前の人が本来のその人らしさを取り戻していく姿に、介護する側も静かな力を受け取る。アロマトリートメントで肌と肌がふれあうことで、親と子の心の距離が溶けていく。穏やかで幸せな看取りのシーンも、私は何度も目の当たりにしてきました。
介護に関わる家族や現場のスタッフの心が、アロマセラピーを通じてどのようにほぐれていくのか……。
本書では実話を交えてお伝えします。私自身が経験した介護の苦しみや、葛藤を乗り越えてきたプロセスについても赤裸々に綴りました。
介護とは、生き抜くということについて学ばせていただける大きな大きなギフトです。そう考えると、介護はきっと「苦しいだけのもの」ではなくなるのでしょう。アロマの力を取り入れることで「本当は、ただ相手の幸せを願っていたのだ」という本当の気持ちに気づくことができ、前向きな気持ちを思い出させてくれる。
この本が、アロマの可能性を少しでも多くの人に届かせ、幸せな介護へと導く入門書になればと考えています。
■著者より
私は、これまで介護現場で活躍する「命のアロマヘルパー」を数多く育て、アロマを介護・看取りに取り入れる教育を行ってきました。その原点となっているのは「人を気持ち良く死なせたい」という思いです。過去に胃がんを患った姑が、想像を絶する苦悩の中で旅立って逝ったことがきっかけでした。
その後、保育士・IFA認定アロマセラピスト・介護福祉士・シータヒーリングの資格を取得し、オーガニックカフェとアロマセラピーのお店を開店。一万人以上の方々のアロマケアやカウンセリングを行った後、自然療法を取り入れた介護ホームを設立。現在は、介護事業は次男夫婦に経営を譲りましたが、5年間で25名の命を看取った経験を活かし、現在は介護現場に新たな風を入れるべく「命のアロマヘルパー」の育成に励んでいます。
正直、介護の現場はきれいごとばかりではありません。それでも植物のエネルギーが、厳しい介護の現実に一筋の光を与えていることも事実。介護で人には言えない悩みに苦しむ方々に、自然の恵みと植物のパワーを分け与えてくれる本物のアロマセラピーの存在を知り、その力をぜひとも享受してほしい。
そして、あなたは一人じゃない。アロマを通じて、同じように介護に悩む仲間と語り合い、受け取った役割に希望とチャンスを見出してみませんか?
目次
はじめに
第1章 家族と笑顔で向き合えていますか?
第2章 ふれあい生み出す命のアロマ
第3章 命のアロマセラピストができること
第4章 介護の現場で見る景色は…
介護のプロが語る、やりがいや面白み
第5章 仲間とともに、命のアロマをもっと社会へ
おわりに
トキツカゼ出版より
介護の現場に、そっとアロマの香りが広がったとき、空気がふわっとやわらぎ、人と人との距離が少し近づく。
植物の力は、香りだけでなく、触れる手のぬくもりや、そっと寄り添う気持ちまでも優しく後押ししてくれるのです。
介護をする側もされる側も、実は「幸せを願う気持ち」は同じ。
この本が、心に寄り添う一冊となり、読者の方へあたたかな光を灯してくれることを願っています。
このようなお悩みはありませんか?
・介護をしているけれど、相手との心の距離を感じる
・認知症の家族にどう接したらいいのかわからず、不安
・日々の介護で心も体も疲れきっている
・看取りが近づく中、何をしてあげられるのかを悩んでいる
・介護をするたびに、自分の心がすり減っていくような気がする
とことん愛してくれたエピソード
話を聞きながら、何度も涙してくださった姿が嬉しかったです。